子供がいなくてもこんなに幸せに暮らせることを周りに感じてもらいたい
23歳で結婚し28歳から不妊治療開始。夫の協力は全くなし。
昭和の時代のことです。通院が身も心もつらかった。
結局35歳で離婚。子供を産むことから解放されたかった。
大好きな仕事にもめぐり逢い一人で仕事に生きようと感じていた。
二度と結婚はしないと思っていたが、「子供がいなくてもいい」と言われ、つい今の夫と37歳で再婚。
後悔しないように夫婦で不妊治療開始。
入院し腹鏡で検査実施。夫と共に特に原因はなし。
人工授精2回、体外受精2回着床なし。(すべて自費)
その間治療に専念するため退職。
治療の副作用で体がつらいことや40歳という年齢を考え治療を断念。
以前の職場に再就職。
「子供のいないことをバネにして、子供がいなくてもこんなに幸せに暮らせることを周りに感じてもらいたい」
こんな思いで仕事に没頭した。夫の理解もあった。意地もあった。
当時の職場の後輩女性の言葉
「小野さんを見ていたら、子供がいなくても平気な気がする」
すごくうれしかった。
子供のことでたくさんたくさん泣きました。
でも、40歳からは想いを変えたら楽になった。
子育てに苦労している友人に「大変だね、私はのんびりさせてもらうわ。」と素直に言えるようになった。
姪や甥をかわいがり楽しめるようになった。
70歳の今、夫と旅に出たり、友人と畑をしたり。
何が幸せかそれぞれだと思います。
今はとても充実した人生を送っています。
● このコラムを書いた人 ●
小野