私の体験談 〜まりこさん〜
私は20歳で生理が止まり無月経だっため20代後半で不妊治療をし、顕微授精で妊娠出産しました。
その後生理は戻ったものの30代半ばで流産が続き、不育症を経験しました。
不妊治療は終わりがいつか分からない、結果が出るのかも分からない、というのが精神的にかなりきつかったです。
今回もダメだったとなる度に次のトライまでが果てしなく長く感じました。
赤ちゃんラッシュにも重なり、古い友人からLINE通知が来る度ビクッとしました。
自分の黒い気持ちがどんどん出てくることにもうんざりしました。
その後30代半ばで初めて自然妊娠、流産が続いたときは想像以上に辛く、時間が経ってもなかなか立ち直れませんでした。
妊婦さんや赤ちゃんを見ては、流産していなかったらこれぐらいのお腹なのかな、産まれていたらあの子はこれぐらいかな、と悲しくなりました。
上の子は授かることができたんだし自分は恵まれていると言い聞かせても、何をしていても気持ちが落ち込みました。
妊娠が全て、できなかったら人生終わり、ぐらいになっていたと思います。
もうとにかく辛い!しんどい!と叫んでしまいたい気持ちでいっぱいだったし、世の流産経験者の人は一体どうやってこんな辛い気持ちを乗り越えたのか、誰か教えてー!と思っていました。
ですが、周りに言える人も聞ける人もおらず、結局溜め込んでしまいなかなか気持ちを立て直せませんでした。
そんな状態で1年以上ふさぎこんで過ごしていましたが、ふとこれじゃ駄目だ、妊娠しなくてもまだまだ何十年生きていかなきゃいけないんだから、どちらになっても治療を終えた後ちゃんと生きていけるようにしていかなきゃと思い、治療への向き合い方、Myルールのようなものを自分なりに決めてみることにしました。
具体的に治療への心構えや今後の人生設計などを思いつくままノートに箇条書きしました。
そうすることで自分の気持ちが整理できて
暗闇の中でただただ治療を続けている頃に比べるといくらか気持ちが楽になった気がします。
ですが、あの時誰かに聞いてもらっていたらというのは今でもすごく思います。
本質的な解決にはならなくても、日々をもう少し穏やかに過ごすことができたんじゃないかなと。
また後になって、私もそうだったんだよ〜というお友達の話を聞くと、私だけじゃなかったんだと気持ちが軽くなったりもしたので、同じような経験をしている人に聞いてもらうことにはやっぱり特別な効果があるんじゃないかと思います。
そういった経験から、「辛い!しんどい!」って言える場所ができたらいいなぁと思い、ピアサポーターの活動を始めました。
まりこ
兵庫県出身、愛知県在住。
海外生活で得た物は英語力ではなく、分からなくても動じない心。
久々の日本生活は浦島太郎。
好きなマンガはスラムダンク。