凍結胚の更新・破棄を検討している方へ 〜「思いやり移植」という選択肢を知りました〜

※この記事は、凍結胚(受精卵)の保存延長や更新、治療終結について検討されている方に向けた内容です。

現在、一人目不妊や治療中の方の中には、つらく感じる表現が含まれる可能性があります。ご自身のタイミングでお読みください。

不妊治療を続けていると、いつか向き合うことになるかもしれないテーマがあります。

それが、凍結胚の保存延長や更新についてです。

受精卵は、採卵や受精、培養を経てようやくたどり着いた大切な存在です。

だからこそ、「更新するか」「治療を終結するか」という選択は簡単なものではありません。

凍結胚に関する手続きを進める中で、私は初めて「思いやり移植」という選択肢を知りました。

思いやり移植とは、妊娠成立を目的とする移植ではなく、不妊治療の区切りや終結に向けた選択肢のひとつです。(妊娠しない時期や場所を選んで移植するのだとか)

不妊治療を経験した方の中には、

「破棄という言葉に抵抗がある」
「気持ちの整理がつかない」
「治療の終わり方がわからない」

という思いを抱く方も少なくありません。

そのような方にとって、思いやり移植は気持ちに寄り添う新たな選択肢になり得るのではないかと感じました。

保存延長を選ぶ方もいらっしゃいます。
研究利用への同意を選択する方もいらっしゃいます。

どの選択にも、それぞれの背景や想いがあります。
だからこそ、正解は一つではありません。

今回お伝えしたかったのは、

「こんな選択肢もある」

ということです。

私自身、
あんなに頑張ったんだしなぁ
倫理的に命を破棄する感覚があるよね
(目の前の我が子を見て)こんな尊い存在になり得る胚盤胞なんだよな
女の子を産み育てる未来も捨てられないけど
もうひとり増えたらキャパオーバーだよね

なんて答えの出ない思いをぐるぐる巡らせ、更新期限ギリギリまで悩みました。

破棄って、ゴミ箱にポイのイメージがあったけどそうじゃないんですね。

感謝の気持ちで自分に戻すか
他の方のためになれという気持ちで医療機関に託すか

そういう選択なんだなって思いました。

もし今、凍結胚の更新や保存継続について悩んでいる方がいたら、主治医やクリニックへ相談する際の参考情報のひとつとして知っていただけたらと思います。

不妊治療の始まりだけでなく、終わり方にも、その人らしい選択があっていい。

そんなことを考えるきっかけになれば幸いです。

 このコラムを書いた人 

那須あや

岐阜県出身、東京都在住。
フェムテックECサイト運営中。
口を開けば「月経カップ知ってる?」
資格マニアの人生迷子。
おしり探偵を全力で踊るのが唯一の運動。

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