不妊治療を体験して一番感じたこと

不妊治療を体験して一番感じたこと…

20代半ばで結婚し夫婦(主に妻が)で不妊治療を経験しました。

治療期間は他の方に比べると比較的短い約1年程でしたが、
タイミング法から始まり、体外受精・顕微授精と不妊治療と呼ばれるものは一通り経験しました。

妻にも私にも明確に不妊となるような状態も特になく
治療を始めた当初は不妊に対しての認識もそこまでなかったので、
「そこまで頑張らんでも、そのうちできるって」
「子どもだけが人生の全てではない」
なんてことを考えていました。

ですが妻と一緒に何度も病院に通う中で
不妊治療の大変さ、悩む人の多さを知り
「不妊治療はゴールの見えないトンネル」
という言葉は本当にその通りだなと身をもって感じました。

治療を進めるために…

不妊治療は精神的、身体的にも負担が大きいですが
それだけではなく、時間もお金もかかります。
当時は保険適用もなく体外受精をする病院も費用の面も考えながら探したぐらいです。

そんな中でも治療を進めていくために二人で決めたのが
人工授精は○回、体外受精は○回までとそれぞれの治療回数でした。

自分たちでゴールを決めてそこに向かって黙々と突き進む。
そういった考え方で治療を進めるのが合っているご夫婦も他にもいるんじゃないかなと思います。

できることは全てやりきりたい…

1度目の胚移植は化学流産になり
正直心の底では
「体外受精までしたんやからいけるやろ」と考えていたため予想以上にショックを受けました。

2回目の胚移植に向けて
後悔しないようにできることは全てやりきろうということで
不妊治療に私自身の鍼灸施術を組み合わせることに。

2個の受精卵の移植と鍼灸施術の併用で2個とも着床し双子を授かる事ができました。

そこで鍼灸施術が不妊に与える影響の大きさに気付き
経験者だからこそできるアプローチがあると考え
現在は不妊専門の鍼灸師として日々不妊に悩む方へ施術を行なっています。

最後に…

私たち夫婦の場合もそうですが、不妊治療を実際に受けるのは女性がほとんどですが
本来はご夫婦で頑張っていくものです。
そのためには男性側の不妊への理解が必要だということを自分自身が体験することで知る事ができました。

「友人からの出産報告に素直に喜べないこと」
「原因は女性だけではないということ」
「痛みを伴う検査や治療が多いということ」
など不妊治療を進める上で男性が知るべきことはまだまだたくさんあります。

(ちなみに男性側も思うことは多々ありますので
女性にも少しだけでいいので理解して欲しいとも思います。)

そして妊娠や子育ての相談をできる場はたくさんあるのに
今でも不妊症や不育症の相談をできる場はまだまだ少ないです。

私たち夫婦が不妊治療に通っていた時は特に男性が相談できる場所なんかはほとんどなかったです。

自分が経験したからこそ
不妊症、不育症に悩む女性だけでなく
妊活、不妊治療を続けているご夫婦の男性側も同時に支えることができたらいいなと思っています。

原 亮太(はら りょうた)
京都府京都市出身
西日本で一番小さい市【京都府向日市】在住
旦那への愚痴なら24時間受付中
現在は大阪府高槻市で
妊活と睡眠改善を掛け合わせた
独自の不妊鍼灸施術で妊娠例多数