不妊治療で苦しんでいるのは私だけじゃない

不妊治療は世の中の人全員が経験することではないので、かなり孤独な戦いだったりするのですが、私が辛い不妊治療を前向きに続けてこられたのは、SNSで不妊治療アカウントの人たちとつながりをもてたことがとても大きかったです。

治療を始めたばかりの頃…それこそ、タイミング法から不妊治療に足を踏み入れた辺りの時期は、同じような悩みを共有できる人が周りにおらず、身も心もボロボロになっていました。
そんなときに、何気なく見ていたSNSで妊活の話を書いている人を発見!読んでみると、もう、どれもこれも共感する話ばかり。

そうか、みんな同じように苦しみ、悩んでいるんだ。私だけが打たれ弱くて辛いわけじゃなかったんだ。
私は1人じゃない。仲間がいるんだ!
それが分かっただけでもどれだけ勇気づけられたことか…。

そして、私も同じようにSNSで不妊治療のアカウントを作ってみました。不妊治療の経過や上手くいかなかったときの愚痴や悩み事などを発信したり、他のアカウントにコメントをしに行ったりもしました。そうすると、私の投稿やコメントを見てくれた不妊治療中の人たちから、共感や経験談のコメント・DMを多くもらうようになり、結果的にたくさんの妊活仲間に出会うことができました。

投稿をする際は、不妊治療を通じて感じた嬉しかったこと嫌なこと悲しかったことなど、思ったことを全部赤裸々に書いていました。そうすることで、私が今感じてる感情と
同じものをフォロワーさんに感じてもらいたい、親近感を感じてもらいたいっていう思いがありました。
私がSNSで妊活アカウントの人を初めて見つけたときの、あの安堵感・1人じゃないんだっていう気持ちを、他の人にも感じてもらいたかった。ただSNSの中にいる1アカウント、じゃなくしたかった。みんなの近くに私もいるよ、治療で苦しんでる人はここにもいるんだよ!って気持ちで、ずっと発信を続けていました。

こうして、自分の思いをありのままに出すことで頭の整理になってスッキリできたこと、そして、治療仲間同士でお互いに励ましたり励まされたりしてきたことが、私を前向きに治療に向かわせてくれたのかなとしみじみ思っています。

現在私は不妊治療を卒業していますが、今でもSNS上でつながっている人や、実際に会ってリアルでお友達になった人もいます。辛い治療ではありましたが、大事な仲間、友達に出会うことのできた貴重な体験でもありました。

私にとって不妊治療は、1人では到底乗り越えることのできなかった、とても難しい試練でした。でもこの経験があったからこそ今の私があると思っていますし、当時の私が不妊治療仲間に支えられてきたように、今度は私がピアサポーターという立場になって当事者と同じ目線で寄り添える存在になれたらいいなと思っています。

 このコラムを書いた人 

みやざきまさこ(ぱや)

兵庫県出身、大阪府在住。

 現在、不妊治療や妊産婦乳幼児に携わる職場にて勤務中。
お仕事のかたわら、
マルシェ・イベントのスタッフやピアサポーター活動もしています。
いろんなマルシェにお出かけして、
可愛いアクセサリーや雑貨を見つけるのが大好きです!
インスタグラム:https://www.instagram.com/panoramagic.yard_paya/

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